知っておくと役に立つ!ポーカー用語集

ポーカーの卓の上ではいろいろなポーカー用語が飛び交います。
ポーカー用語を知っておくことで、コミュニケーションやルールの理解で役に立ちます。
コチラでは、よく使われる単語をご紹介していきます。
【 ア行 】
・アウツ
まだ役が揃っていない手札で、役を揃える際に必要となる残り一枚のカードのことを指します。揃えることを目指している役次第で、複数のアウツが存在することも多いです。例えば、♠7♠8♠10♠Jのような手札であれば、ダイヤとハート、クラブの9はストレートを揃えるためのアウツとなり、スペードのカードで数字に関わらずフラッシュのアウツ、スペードの9がストレートフラッシュのアウツとなります。
・アクティブプレイヤー
ポーカーのラウンドに現在進行中で参加しているプレイヤーのこと。他のプレイヤーのベッティングの額に応じて、必要額のベットを行うことが条件となります。プレイヤーがベットの途中のタイミングでドロップ(フォールド)を行うと、場に出ているチップを勝利時に獲得する権利を喪失し、アクティブなプレイヤーではなくなります。それまでにベットしたチップが返ってくることはありませんが、逆に、追加でそれ以上のチップを支払う必要もなくなります。
・アンダー・ザ・ガン
テキサスホールデムでよく使われる語で、プリフロップ(一番最初のベッティングのラウンド)において、誰よりも早くベットを行わなければならないプレイヤー/ポジションはアンダー・ザ・ガンと呼ばれます。このポジションのプレイヤーは、その後にベッティングを行う他の全てのプレイヤーからベットされるチップ額を引き上げるアクションであるレイズを受ける可能性があるため、手札が非常に強力でない限り強気なベットを行いづらく、まるで他のプレイヤーに銃を突きつけられているように感じられることに由来しています。
・アンティ
強制ベットの一種で、最初のラウンドでプレイヤーが強制的に支払わなくてはならない、最低限のベッティング額のこと。ポーカーにおける参加料に相当します。イタリア料理で使われるアンティパスト(前菜)と同じく、ラテン語でアンティには『前に』という意味があることに由来します。
・アーリーポジション
『早い』ポジションが意味する通りベッティングのラウンドにおいて、最初にベットしなくてはならないポジション/プレイヤーのことです。参加人数次第で、どのプレイヤーがアーリーポジションとなるかは異なりますが、例えば6人で行うテキサスホールデムであれば、アンダーザガン1人がアーリーポジションとなり、10人制であれば、アンダーザガン含めた最初にベットする3人がアーリーポジションとなります。
・オッズ
基本的には配られた手札や公開されているカードに応じた『そのラウンドでの勝率』を表します。同時に、これはプレイヤーのベットした額と勝利した際に得られる額を比べて、どれくらいであれば割に合うベットであるかも示します。
例えば、オッズが4:1であれば、10のベットに対して40を上回るリターンが見込めるのであれば、ベットを行うべきである、ということになります。
・オールイン
テーブルに用意されている自分の持ちチップを全てベットすること。勝利を確信しているため大きな勝負に臨む時や、逆に劣勢でベットするためのチップが不足しており、相手のレイズなどに応じるためにオールインせざるを得なくてはいけないシチュエーションなどが考えられます。
オールインの結果勝利した場合でも、ベットされた全てのチップを得られるわけではない、という点には注意が必要です。
【 カ行 】
・カットオフ
ラウンドでより終盤にベットを行う比較的有利なポジションであるレイトポジションのうちの一つ。ボタンの一つ前にベットを行うポジションです。ただし、6人制のテキサスホールデムの場合はレイトポジションはボタンのみとなるため、カットオフは存在しません。
・ガットショット
インサイドストレートドローのことを、ガットショットとも呼び、同じく残り一枚でストレートとなるようなドローのうち連続の内側の1枚が欠けているような手札を指します。ガットショットは強烈な一撃を意味し、確率が比較的低いにもかかわらず、揃えてしまった際に対戦相手が受けるショックが大きいことからこのように呼ばれているとされています。
・キッカー
手札の中で、役を成立させるために必要のない、無関係なカードのこと。ワンペアの手札であればペアとなっていない3枚のカードは全てキッカーとなり、ツーペアであればキッカーは1枚のみとなります。フラッシュやストレートのように、役を揃えるために5枚のカード全てが必要となる場合はキッカーは存在しません。
・コミュニティカード(共有札)
ポーカーのルールの一種であるフロップポーカーで用いられます。場に公開されており、参加しているユーザー全員が自分の手札という扱いで使用することが出来るカードのことを指します。フロップポーカーの最も代表的なルールであるテキサスホールデムでは、最初に3枚のコミュニティカードが公開され、その後最終的に活用できるコミュニティカードは5枚となります。
・コール
参加プレイヤーの誰かがベット量を引き上げた場合に、それと同額のチップをベットすること。例えば、ベットするチップが10から20に引き上げられた場合に、ドロップはしないが、30など、さらに上の額をベットするわけでもなく、同額の20のチップをベットするようなアクションを指します。全員がコールあるいはフォールドを行ったタイミングで次のラウンドへとポーカーでは進行します。
【 サ行 】
・ショーダウン
ベットのラウンドが全て終了したのちに、プレイヤーが互いの手札を公開し、役の強さを比較して勝敗を決定することをショーダウンと呼びます。途中でフォールド(ドロップ)し、ベッティング終了時点でアクティブではなかったプレイヤーは基本的には手札を公開しません。
・スタック
プレイヤーがテーブルで手元に保持しているチップの量のことです。このスタックの多寡次第で戦略を変更する必要があることもあります。また、例えば自身が100のチップを保持していたとしても、対戦相手が50のチップしか保持していなければ、実質的にベットすることが出来るチップの最大量は50となります。このような実質的なチップのことをエフェクティブスタックと呼びます。
・スチール
盗塁などと同じく元々は『盗む』ことを意味します。ポーカーではレイズを行って対戦相手を全員フォールドさせ試合から降ろしてしまうことで場に出ているチップを得るプレイのことを指します。
・スーテッド(スーツ)
テキサスホールデムで、例えば♠10♦Kのように、最初に配られる2枚のカードのスーツが揃っていない手札のこと。逆に、スートが揃っていた場合はスーテッドと呼びます。
【 タ行 】
・ターン
テキサスホールデムにおける、3度目のベッティングラウンドのこと。1度目のベッティングは2枚の手札が配られ、コミュニティカードが公開される前(プリフロップ)のタイミングで行われ、2度目のベッティングラウンドは最初の3枚のコミュニティカード公開後(フロップ)ですが、その次の4枚目のコミュニティカードが公開された時点でのラウンドがターンです。この時公開された4枚目のコミュニティカード自体のことをターンと呼ぶこともあります。
・チェック
場に出ている賭け金を上乗せすることなく、自分の番をパスするアクション。フォールド(ドロップ)とは異なり、様子見に近いアクションであり、勝負に参加を続けることはできます。自分の前に誰か他のプレイヤーが既にベットを行っている場合はチェックを行うことはできないため、自分がラウンドのアクションを最初に行う場合、あるいは他のプレイヤー全員が同じくチェックを行っている場合に選択できるアクションとなっています。順番が自分以降の他のプレイヤーが誰かベットを行った場合は、その後に改めてコールするか、あるいはフォールドするかを選択することとなります。
・ドロー
トランプを用いたカードゲーム全般で、単にカードを引く行為を指してドローと呼ぶ場合もありますが、ポーカーでは、現時点では役が成立していないが、残り1枚で役が完成するような手札を指します。残り1枚でストレートとなるような手札のことをストレートドロー、4つスートが揃っており、残り1つ同じスートのカードが入ればフラッシュとなるような手札のことをフラッシュドローと呼んだり、といった形で用いられます。
【 ナ行 】
・ナッツ
上のドローイングと少し似ていますが、その逆ともいえる状態で、自分の手札が確実に対戦相手を上回っている状態のことです。例えば、テキサスホールデムで場に出ているコミュニティカードが♠2♠7♣8♦9♥10であった場合、このコミュニティカードに2枚の手札を加えて成立する可能性がある最強の役は7,8 ,9 ,10, Jのストレートとなります(数字の序列が強い分このストレートは6, 7, 8, 9, 10のストレートよりも強く、Kを手札に2枚揃えているプレイヤーはKのスリーカードを揃えられますが、スリーカードではストレートに勝てず、スートがバラバラなのでフラッシュが揃う可能性はありません)。
このような状況で、手札にJがあれば、自分の手札が最も強いことは確定しており、最悪のケースでも、他のプレイヤーも同時にJを持っている、という引き分けで、このような上状態をナッツと呼びます。自分の手札がナッツとなっている場合は、強気なベットを行うことができます。
【ハ行】
・ハンド
英語で『手札』を意味し、幅広い意味を持つ用語です。ポーカーでは、日本語で言う所の『役』という意味で用いられることもありますし、単に手札を指す場合もあります。テキサスホールデムでは最初にプレイヤーに配られる2枚(スターティングハンド)のことも指します
・バッドビート
強いハンドで有利に進めていたにも関わらず、運によって逆転負けしてしまう不運な状況のことを指します。
・フォールド
『たたむ』という意味で、アクションの内容としてはドロップと同じです。勝利時にポットのチップを得る権利とその時点までにベットした自分のチップ両方を放棄するアクションです。テキサスホールデムではドロップよりもこちらのフォールドという用語の方が一般的です。
一見消極的なアクションにも見えますが、参加者が6人や10人のゲームではそもそも勝利を収められる可能性は低いので、総合的な収支をプラスにするためには重要なアクションの一つです。
・ブラインド
ポーカーのベットの一種で、強制ベットの一つに分類されます。プレイヤー全員が支払う必要のあるアンティとは異なり、一部のプレイヤーのみが支払います。
テキサスホールデムにおいては、ビッグブラインドとスモールブラインドの2つのポジションのプレイヤーが支払う必要があります。ただし、この2つのポジションのプレイヤーは、ブラインドを強制的にベットする必要がある一方で、他のプレイヤーがそれ以上にベットを行っていない場合は、ブラインドポジションの二人はどちらにしろベット額を払うことになるので、手札の強弱に関係なくフォールドをするメリットが存在せず、チェックを続けてコミュニティカードが公開されるまで様子見を続けることが可能になります。
・プリフロップ
テキサスホールデムポーカーにおいて、一番最初のベッティングラウンドのことです。フロップはコミュニティカード3枚の公開を指し、その前(プリ)に行われるベットのことをプリフロップと呼びます。この時点で判明しているのは自分に配られているスターティングハンドの2枚のみで、かつ他プレイヤーの手札に関する情報は全くないため、推測や想像が重要となります。
・フロップ
フロップはもともとばたりと倒れる、ばさりと落ちるなどと言った意味ですが、これがコミュニティカードが一度に公開される時の音などを表しているとされます。テキサスホールデムにおいて、3枚のコミュニティカードが公開された後のベッティングラウンドのことを指します。フロップの時点で最終的な7枚のうち、既に5枚が公開されているため、かなり成立する可能性がある役の範囲は狭まっており、ある程度正確に勝敗の見込みは判断することが可能です。
・ベット
その名の通り、チップをベットすることで、ポーカーにおいて最も基本となるアクションです。また、狭義においては、まだ誰も他のプレイヤーがベットしていない段階でチップをベットするアクションを指します。既にベット後行われている状態でさらにベット額を上げるアクションは通常ベットとは呼ばず、レイズと呼びます。
・ポケット
テキサスホールデムにおいて、最初に配られた2枚のカード(ポケット)がペアとなっている状態のことです。ペアとなっている数字のランク次第でもありますが、ワンペア以上の役が出来ることは確定しており、勝負に有利な手札であることが多いです。
【 マ行 】
・ミドルポジション
ポーカーにおいて、アーリーポジションとレイトポジションの間に挟まれる形で、中盤にベッティングを行うポジションのことです。
【 ラ行 】
・ラウンド
ポーカーにおいて、各プレイヤーがチップをベットし、勝負に参戦するかどうかを判断する一巡の流れのことです。ベッティングラウンドともいいます。テキサスホールデムにおいては、コミュニティカード公開前のプリフロップ、コミュニティカードが全て公開されるまでのフロップ、ターン、リバーと4度のベッティングラウンドがあります。
・ランク
『序列』を意味します。ポーカーでは主に数字の強さを示す語として用いられます。他の多くのカードゲームと同様に、Aが最も強く、K、Q、J、の順に序列が下がり、2が最も弱い数字となっています。
・リバー
テキサスホールデムにおけるベッティングラウンドの一つです。5枚目のコミュニティカードが公開されたタイミングで行われる、プレイヤーの最後のベッティングの機会となります。ターンと同様に、この際に公開された5枚目のコミュニティカード自体のことを指してリバーと呼ぶこともあります。
まとめ
今回の記事では知っておくと役立つポーカーの様々な用語について解説しました。これらを活かして、ぜひ皆さんもポーカーに挑戦してみてください。